「木造日蓮聖人坐像」が県指定文化財となりました
公開日:2021年02月25日
勝蓮寺所有の有形文化財「木造日蓮聖人坐像」が県指定文化財となりました
県指定有形文化財となった「木造日蓮聖人坐像」
令和3年2月25日に門川町川内にある勝蓮寺所有の「木造日蓮聖人坐像」が68件目の県指定有形文化財となりました。
「木造日蓮聖人坐像」は川内の三ケ瀬地区赤木にあった勝蓮寺の末寺である妙覚寺に長年まつられておりましたが、深刻な朽損と破損があり、令和元年度に修復を行い、現在は勝蓮寺にまつられています。
この像は、高さ80.8cmで、応永元年(1394年)に圓蔵坊宗玄という仏師によって造られました。像内背面に造立当初のものと考えられる大曼荼羅本尊が墨書で記されており、造立日、妙覚寺のお像であったことが分かりました。法華宗の開祖・日蓮の像のうち、制作時期を示す銘文があるのはこの像が九州最古とされ、法華宗が日向・門川など県北部に地歩を固めた頃の作品と思われ、中世の日向国仏教史などを考える上でも大変貴重な像です。
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