キオビエダシャクに関する注意喚起
門川町内で、イヌマキ等の害虫である「キオビエダシャク」の生息が確認されており、樹木への被害が急増しています。今後の被害拡大が懸念されますので、ご自宅の庭にイヌマキ等がある方は十分注意してください。なお、門川町では、駆除の依頼を受け付けておりませんのでご了承ください。
キオビエダシャクの生態や防除対策は以下のとおりです。
害虫名:キオビエダシャク
加害樹種
イヌマキ、ラカンマキ、ナギ等マキ科
生態等
- 成虫は体長2cm、開長6cmほどの蛾(ガ)で濃い青色の中に黄色のオビ状の模様があります。
- 幼虫はオレンジの模様のあるシャクトリムシで、5cmほどに成長します。
- もともとはインドからマレー半島あたりに生息していましたが、平成12年以降、宮崎県で見られるようになりました。
- 宮崎県内で過去(昭和中期)にも発生してましたが、近年県内各地で被害が確認されています。
- 幼虫が葉を食害し、激しい場合は枯死することもあります。
- キオビエダシャクは、年に4~5回出現します。成虫の場合、4月、6月、8月、10~12月に出現し、幼虫の場合、5~6月、7~8月、9月~10月、11月~12月に現れて食害します。
対策
成虫は飛び回るため防除は困難です。幼虫の駆除を行うことが現実的な対策となります。以下の方法を駆除の参考にしてください。
①幼虫の発生が少ない場合
木をゆすって落ちた幼虫を捕殺します。また、木の根元の土中に茶褐色で紡錘型をしたサナギがいますので、掘り起こして捕殺します。
②幼虫が大発生しているとき
薬剤散布が効果的です。薬剤がムラなく葉の裏にもかかるように散布します(幼虫は葉の裏にもいます)。その後は定期的に観察して発生を確認したら散布を実施します。発生状況にもよりますが、目安としては2週間に1度程度の頻度での散布が望ましいとされています。ただし、薬剤散布は幼虫を駆除するには効果がありますが、成虫、卵及びサナギには効果がありません。使用する薬剤の例は以下の通りです。
薬剤名 | 希釈倍率 | 販売取扱 |
---|---|---|
トレボン乳剤 | 4,000倍 | 農薬取扱店(園芸専門店、ホームセンター等) |
ロックオン | 1,000倍 | JAみやざき 日向地区本部 門川支店 営農経済課 |
※薬剤散布の際は十分に飛散防止の対策を行ったうえで、散布してください。
薬剤散布機材の貸し出しについて
薬剤散布を行う場合は、門川町が保有する噴霧器(家庭園芸用 蓄圧式噴霧器 4L)を貸し出します。 貸し出しを希望される場合は、門川町 環境水道課 環境係 にお尋ねください。※噴霧器の数に限りがあります。
自分で薬剤散布する時に気を付けることは?
①薬剤散布を行う前には、あらかじめ近所の方にも連絡し、また、周辺の農作物や通行人等に飛散しないように注意しましょう。
②薬剤散布は、風がない時に、日中の暑い時間を避け、朝夕の涼しい時間帯に行いましょう。
③薬剤の使用にあたっては、ラベルの説明書を必ず読んで、記載内容に従って正しく使用しましょう。
④薬剤の希釈倍率を間違えないようにしましょう。(決められた希釈倍率より濃い濃度での散布はできません。)
⑤薬剤散布を行う際は、薬剤が体に付着しないようにマスク、手袋、帽子、長靴、雨合羽などを着用しましょう。
⑥薬剤散布後はただちにうがい、洗眼を行い、また手足等を石鹸で洗い、衣類は下着まで着替えましょう。
自分で薬剤散布が難しい場合は?
造園業者等にご相談ください。ただし、業者による薬剤散布は有料となっております。なお、業者によっては、散布の日程についてご希望に添えない場合もあるようですので、ご留意ください。
林田緑地開発 63-4637
日本衛生公社宮崎 日向営業所 52-9436
IGY 090-7395-6969
問い合わせ先
環境水道課 環境係 電話番号:0982-63-1140(内線2162)